「伝える」コラム〈第3回〉決めない上司が、現場を迷子にする


和歌山県新宮市出身。2014年に家業の葬儀社へ。「環境が人を育てる」を軸にカルチャー経営を推進。2022年、葬儀×映像の新会「inoriation」を京都に設立。業界の常識に疑問を投げかけ、「明日からも頑張ろうと思えるお葬式」を追求中。何があっても前向きに捉えるのが特技。とにかく動く。すぐやる。誰かの挑戦を見ると、放っておけず全力で応援したくなる。関わる人が輝くチームをつくるのが、自分の一番のやりがい。
こんにちは。アスカフューネラルサプライの田中です。
これまで多くの経営者やリーダーと出会ってきましたが、 組織が停滞している場所には共通して存在する 「ある種の人々」 がいます。
それは、 スタジアムの観客席から 「あいつは使えない」 「あの戦略は間違っている」 と叫び続ける“評論家” です。
残念ながら、 古い会社ほど評論家が生まれやすい環境があります。
「昔からこうだから」
「業界では当たり前だから」
「前にもやったけどダメだったから」
そんな言葉を並べ、 新しい挑戦を否定する。 しかし、 自らはピッチに立たない。
厳しい言い方かもしれませんが、 評論家が増える組織に成長はありません。
私自身、 リーダーとして絶対になりたくないのが評論家です。

経営もチームづくりも、 「知っていること」 や 「できること」 に価値はありません。
唯一価値があるのは、 「実際にやっている」 という事実です。
私が見てきた中で成長の早いスタッフには共通点があります。
それは、 とにかく自分で決めて動く回数が多いこと。
100 %の準備が整うのを待たない。
7 割の完成度でもまずバットを振る。
もちろん空振りすることもあります。
しかし、 空振りを恐れて観客席から野次を飛ばしているだけでは、 何も始まりません。

人は教えた通りには育ちません。
見た通りに育ちます。環境が人を育てるのです。
リーダーが挑戦している組織には挑戦する文化が生まれます。
リーダーが学び続ける組織には学ぶ文化が生まれます。
リーダーが評論家になれば、 組織も評論家になります。
挑戦にはリスクが伴います。
私自身も、 3 歩進んで2.5 歩下がるようなことの連続です。
それでも失敗の痛みは、 前に進んだ証拠です。
挑戦した人にしか得られない学びがあります。
だから私は、 「最新が最善」 だと思っています。
昨日の成功体験にしがみつくのではなく、 今日も学び、 今日も挑戦し、 自分自身をアップデートし続ける。
それがリーダーの責任です。
仲間に 「学べ」 と言う前に、 自らが学ぶ。
仲間に 「挑戦しろ」 と言う前に、 自らが挑戦する。
そんな背中を見せ続けたいと思います。
評論家同士で不満を語り合う時間は、 もう終わりにしましょう。
あなたは今、 どこのピッチに立っていますか。
私はこれからも、 スタジアムのど真ん中で挑戦し続けます。

